【超簡単】ウミガメ放流会がなぜダメなのか小学生でも分かるように解説!

ウミガメ放流会について、ウミガメの生態に詳しい専門家の間で疑問視されていると話題になっています。

子どもたちに大人気のウミガメ放流会が、なぜダメなのでしょうか。

小学生でも分かるように解説していきます。

目次

ウミガメ放流会とは?

ウミガメ放流会とは、どういったものなのでしょうか?

詳しくみていきましょう。

ウミガメ放流会とは、

保護したウミガメの卵から、ふ化した子ガメを子どもたちが海に送り出すイベント

のことです。

交流会を通して、絶滅危惧種に指定されているウミガメのことや、自然保護の重要性を伝える活動をしています。

主な目的はこちら!

  • ウミガメについて知ってもらう
  • 子ガメに触れる貴重な体験をしてもらう
  • 自然環境の大切さを学んでもらう

子どもたちにとって、かけがえのない体験だったのではないでしょうか?

子ガメに実際に触れて、自らの手で海に送り出す体験は、誰でも経験できることではないですね。

こんな素敵なイベントが、問題視されているのはなぜなのでしょうか。

ウミガメ放流会がダメな理由3選

ウミガメ放流会が問題視されている、ダメな理由とは何なのでしょう?

ダメな理由がこちら。

  • 放流が昼間
  • 元気がなくなってから放流
  • 磁力を感じる時間を奪う

それぞれ詳しくみていきましょう。

放流が昼間

ダメな理由1つ目は、

昼間がダメだそうです。

ウミガメ放流会を開催している昼間が、本来の子ガメが海に出る脱出時刻と違うからです。

卵から孵った子ガメは、通常夜間に砂から出て海に帰ります。

なぜ夜なのでしょうか?

それは昼間の明るみで、大型魚や海鳥などの捕食者に発見されるのを避けるためです。

また、昼間の暑さによる体力消耗を回避するためと考えられています。

よって、

昼間の放流は生存率を著しく下げる要因

となります。

元気がなくなってから放流

ダメな理由の2つ目は、

元気でなくなってから放流です。

ウミガメ放流会では、通常昼間に子ガメを海に返します。

夜中に卵から孵ったあと、昼間まで待機させられて元気がなくなった状態になっています。

通常、子ガメは砂から出て10時間から20時間の間が一番元気で、泳げるとされています。

しかし、放流会で放流される子ガメは、その時間帯が過ぎてから放流されていることになります。

すると、元気がなくなった子ガメは、波に負けてしまい、

沖まで泳いでいけない子ガメが続出し、死んでしまいます。

こんな現実があったとは、思いもしなかったですね。

磁力を感じる時間を奪う

ダメな理由3つ目は、

磁力を感じる時間を奪うです。

放流会では、子ガメを人の手から海に直接返すことができる素敵なイベントです。

しかし、この行為がウミガメにとってマイナスに働いている可能性があるからです。

ウミガメには地磁気の変化を感じる能力があるのですが、砂浜の上を進んだり、波に逆らって一定方向に進み続けたりする間に、その基準となる磁場が刷り込まれるのです。ウミガメは、生涯を通じて大洋を大回遊しますが、地磁気コンパスを積極的に活用しているとする証拠がたくさん見つかっています。したがって、子ガメが脱出してから海に入って行くまで間は、単に生まれた砂浜を後にして海へ旅立つというだけではなく、その個体の将来にまで深く影響する能力の獲得が行われる過程でもあるのです。

引用:日本ウミガメ協議会

よく目にする夜空の中、砂浜を海に向かって歩き、波に押し戻されながらも沖に懸命に泳ぐ姿にこんな意味合いがあるとは知らなかったですね。

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